まし)” の例文
どちらかにするがいい——あのいきな潰し島田を剃り落すのは可哀想だが、首が無くなるよりはそれでもましだろう。
お蓮は田宮のしゃくをしながら、やっと話に調子を合わせた。が、あの船が沈んでいたら、今よりはかえってましかも知れない。——そんな事もふと考えられた。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
人民じんみんどもがみん平伏ひれふさなければならないくらゐなら、いつ行列ぎやうれつないはうましぢやないの?』其故それゆゑあいちやんは自分じぶんところしづかに立停たちどまつてつてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
何方かにするが宜い——あのいきな渡し島田を剃り落すのは可哀相だが、首が無くなるよりはそれでもましだらう。