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的面
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まとも
ふりがな文庫
“
的面
(
まとも
)” の例文
「お蝶、」とちと鋭くいうと、いつも叱るのを
外
(
はぐ
)
らかす伝で、蝶吉は三指を
支
(
つ
)
いて
的面
(
まとも
)
に
潰
(
つぶ
)
し島田に
奴元結
(
やっこもとゆい
)
を懸けた
洗髪
(
あらいがみ
)
の
艶
(
つやや
)
かなのを見せて、
俯向
(
うつむ
)
けに
畏
(
かしこま
)
り
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「これが、みっちゃんの眼を狙ったんだ、
的面
(
まとも
)
に突っ立つと命が危ない」
古城の真昼
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
いや、
此
(
こ
)
の
勢
(
いきほひ
)
で、
的面
(
まとも
)
にシツペイを
遣
(
や
)
られた
日
(
ひ
)
には、
熊
(
くま
)
を
挫
(
ひし
)
いだ
腕
(
うで
)
も
砕
(
くだ
)
けやう。
按摩
(
あんま
)
爾時
(
そのとき
)
鼻脂
(
はなあぶら
)
で
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
的面
(
まとも
)
に屹と首領の覆面を見据えて、
朱唇
(
くちびる
)
には火のような言葉を吐きます。
青い眼鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
的面
(
まとも
)
にこっちを向いて、眉の優しい
生際
(
はえぎわ
)
の濃い、鼻筋の通ったのが、何も思わないような、しかも限りなき
思
(
おもい
)
を籠めた鈴のような目を
瞠
(
みは
)
って、
瓜核形
(
うりざねなり
)
の顔ばかり出して寝ているのを
視
(
なが
)
めて
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
赤井左門の
叱咜
(
しつた
)
を
的面
(
まとも
)
に受けて
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
的面
(
まとも
)
に台に向いまして、ちちんぷいぷい、
御代
(
ごよ
)
の
御宝
(
おんたから
)
と言ったのだか何だか解りませぬが、口に怪しい呪文を唱えて、ばさりばさりと
双
(
ふたつ
)
の
腕
(
かいな
)
を、左右へ
真直
(
まっすぐ
)
に
伸
(
の
)
したのを
上下
(
うえした
)
に動かしました。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“的”で始まる語句
的
的場
的確
的中
的皪
的盧
的先
的切
的矢
的射