“御宝”のいろいろな読み方と例文
旧字:御寶
読み方割合
おんたから50.0%
みたから50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯今ただいま私が不束ふつつかに演じまするお話の中頃に、山中孤家ひとつやの怪しい婦人おんなが、ちちんぷいぷい御代ごよ御宝おんたからと唱えて蝙蝠こうもりの印を結ぶ処がありますから、ちょっと申上げておくのであります。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
的面まともに台に向いまして、ちちんぷいぷい、御代ごよ御宝おんたからと言ったのだか何だか解りませぬが、口に怪しい呪文を唱えて、ばさりばさりとふたつかいなを、左右へ真直まっすぐしたのを上下うえしたに動かしました。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「三歳の童子も知る。玉璽はすなわち天子の御宝みたからです。何で臣下の手に触れしめてよいものぞ。道も礼も知らぬ下司ども、沓をぬいで、階下へ退れっ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)