白猫しろねこ)” の例文
「ふん、まぐれたりにたったな。いかにも二ひきねこ相違そういありません。それで一ぴき赤猫あかねこ、一ぴき白猫しろねこです。」
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
与平は乾いた手拭てぬぐいで、胸からへそへかけてゆっくりこすった。千穂子がかたづく以前からっている白猫しろねこが、のっそりと与平の足もとにたたずんでいる。小さいでは、なべからしるえこぼれていた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
白猫しろねこが入つて来ました。
ねこほうも、「そらた。」というなり、三毛猫みけねこ虎猫とらねこ黒猫くろねこ白猫しろねこ、ぶちねこ、きじねこ、どろぼうねこやのらねこまで、これも一門いちもんのこらずきばをとぎそろえてかっていきました。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そのときまず、その中でとしった白猫しろねこ一段いちだんたかいしの上にがって
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)