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當惑
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とうわく
所が
困つた
事にア
身躰が
惡く、
肺病と
來てゐるから
僕も
殆んど
當惑する
僕だつて
心配でならんから
其心配を
忘れやうと
思つて、つい
飮む、
飮めば
飮むほど
心配する。
余は
平生學海居士が
儒家らしき
文氣と
馬琴を
承けたる
健筆に
欽羨するものなるが、
罪と
罰に
對する
居士の
評文の
餘りに
居士を
代表する
事の
多きには
聊か
當惑するところなき
能はざりし。