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番士
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ばんし
ふりがな文庫
“
番士
(
ばんし
)” の例文
どこへでも、一ヵ所、
風穴
(
かざあな
)
ができて見ろ、こんがりとした二つの
骸骨
(
しゃりこうべ
)
が、
番士
(
ばんし
)
の六
尺
(
しゃく
)
棒
(
ぼう
)
で
掻
(
か
)
き分けてさがしだされるのはまたたく
間
(
ま
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
折悪
(
おりあし
)
く一人の
宿直士
(
とのい
)
、
番士
(
ばんし
)
の影も見えぬ。警護の
有余
(
ありあま
)
つた
御館
(
おやかた
)
ではない、分けて
黄昏
(
たそがれ
)
の、それぞれに
立違
(
たちちが
)
つたものと見える。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
詰侍
(
つめざむらい
)
の
部屋
(
へや
)
や
長屋
(
ながや
)
にいる
常備
(
じょうび
)
の
武士
(
ぶし
)
を、
番士
(
ばんし
)
は声をからして起しまわる。たちまち、
物
(
もの
)
の
具
(
ぐ
)
とって
馳
(
か
)
けあつまる
敵
(
てき
)
はかずを
増
(
ま
)
すばかり。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
唯
(
と
)
、仰いで見るうちに、数十人の
番士
(
ばんし
)
、
足軽
(
あしがる
)
の左右に
平伏
(
ひれふ
)
す関の中を、二人何の苦もなく、うかうかと通り抜けた。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
散りぢりに
呼
(
よ
)
びあい、叫びあいながら、
柳姿
(
りゅうし
)
の
覆面
(
ふくめん
)
三、四十人、
芒
(
すすき
)
とそよぐ
刃
(
やいば
)
をさげて、
長屋門
(
ながやもん
)
の
番士
(
ばんし
)
を
斬
(
き
)
り、いっきに奥へはしり
入
(
い
)
った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「心得ぬことじゃ。
番士
(
ばんし
)
!」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“番士”の意味
《名詞》
組などに分けられた兵士。
当番により守衛する兵士。
(出典:Wiktionary)
番
常用漢字
小2
部首:⽥
12画
士
常用漢字
小5
部首:⼠
3画
“番”で始まる語句
番
番頭
番町
番人
番傘
番兵
番目
番附
番地
番茶