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猶々
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なほ/\
ふりがな文庫
“
猶々
(
なほ/\
)” の例文
加ゆると雖も
勿々
(
なか/\
)
用ひる
面色
(
けしき
)
もなく言ば言程
猶々
(
なほ/\
)
募
(
つの
)
りて多分の金子を
遣
(
つか
)
ひ
捨
(
すて
)
るにより忠兵衞も持餘せし故
國元
(
くにもと
)
へ歸りて母親へ右の段を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
左様
(
さう
)
なると、
猶々
(
なほ/\
)
我輩には解釈が付かなくなる。どうも我輩の時代に比べると、瀬川君なぞの考へて居ることは全く違ふやうだ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
この獣のやうな
娘
(
むすめ
)
つ
子
(
こ
)
に
吩附
(
いひつ
)
けて火を
放
(
つ
)
けさせるのだから、重右衛門と言ふ事が解つて居ても、それを捕縛するといふ事は出来ず、さればと言つて、娘つ子は
敏捷
(
すばしこく
)
つて、捕へる事は
猶々
(
なほ/\
)
出来ず
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
『でせう。大変に
快
(
よ
)
く
御成
(
おなん
)
なすつたでせう。ですから
猶々
(
なほ/\
)
大切にして下さいと言ふんです。
折角
(
せつかく
)
快く成りかけて、
復
(
ま
)
た
逆返
(
ぶりかへ
)
しでもしたら——』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
聞かれ夫は
奇特
(
きどく
)
なる申
分
(
ぶん
)
夫さへ
得心
(
とくしん
)
せぬは
合點
(
がてん
)
の
行
(
ゆか
)
ぬ奴なり
手錠
(
てぢやう
)
申付明日より三日の内に三十兩調達致せと
猶々
(
なほ/\
)
嚴敷申渡されけり是
偏
(
ひとへ
)
に淡路守殿勘兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
畳の上を通る其足音に妨げられては、
猶々
(
なほ/\
)
夢を結ばない。一旦吹消した洋燈を細目に
点
(
つ
)
けて、
枕頭
(
まくらもと
)
を明くして見た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
出し
夫
(
それ
)
は又何御用なるやと云に家主は大方貴樣の見覺えあるべし今夜などは火事場にて
何
(
なに
)
か
働
(
はたら
)
きし事あらんと云ば吉五郎は
猶々
(
なほ/\
)
驚き
否々
(
いへ/\
)
私しに於て
然樣
(
さやう
)
なる
不埓
(
ふらち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
猶
常用漢字
中学
部首:⽝
12画
々
3画
“猶”で始まる語句
猶
猶予
猶太
猶更
猶太人
猶豫
猶且
猶子
猶與
猶大