トップ
>
猫又
>
ねこまた
ふりがな文庫
“
猫又
(
ねこまた
)” の例文
終
(
しまひ
)
には
猫又
(
ねこまた
)
が
化
(
ば
)
けた、
妾
(
めかけ
)
のやうに、
日
(
ひ
)
の
目
(
め
)
を
厭
(
いと
)
うて、
夜
(
よる
)
も
晝
(
ひる
)
も、
戸障子
(
としやうじ
)
雨戸
(
あまど
)
を
閉
(
し
)
めた
上
(
うへ
)
を、二
重
(
ぢう
)
三
重
(
ぢう
)
に
屏風
(
びやうぶ
)
で
圍
(
かこ
)
うて、
一室
(
ひとま
)
どころに
閉籠
(
とぢこも
)
つた
切
(
きり
)
、と
言
(
い
)
ひます……
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
第四種(鳥獣編)妖鳥、怪獣、魚虫、火鳥、雷獣、
老狐
(
ろうこ
)
、
九尾狐
(
きゅうびのきつね
)
、
白狐
(
びゃっこ
)
、
古狸
(
ふるだぬき
)
、
腹鼓
(
はらつづみ
)
、
妖獺
(
ようだつ
)
、
猫又
(
ねこまた
)
、
天狗
(
てんぐ
)
妖怪学講義:02 緒言
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
余り久しく飼えば
猫又
(
ねこまた
)
に化け「猫じゃ猫じゃとおっしゃりますな、アニャニャニャンノニャン」
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
もっとも課長は、今夜の行動を、役所の用事とはしないで、お化け鞄と
猫又
(
ねこまた
)
に興味を持つ帆村荘六を援助するための特別行動である——と、彼の部下二名に説明してあった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「なるほど踊りでもおどりそうな顔だ。奥さんこの猫は油断のならない
相好
(
そうごう
)
ですぜ。
昔
(
むか
)
しの
草双紙
(
くさぞうし
)
にある
猫又
(
ねこまた
)
に似ていますよ」と勝手な事を言いながら、しきりに
細君
(
さいくん
)
に話しかける。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
猫又
(
ねこまた
)
のゴシップの力で犬が猫又になる話や、ゴシップから鬼が生れて
京洛
(
けいらく
)
をかけ廻る話などがそれである。現代の新聞のジャーナリズムは幾多の猫又を製造しまた帝都の真中に鬼を躍らせる。
徒然草の鑑賞
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「田鍋さん。あの女はやっぱり
猫又
(
ねこまた
)
を隠していたんですよ。そして博士の人形を作ったり、その他へんな装置をつけたりして、一体何をするのか、このへんで中へ
踏込
(
ふみこ
)
んだら、どうです」
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
草双紙
(
くさぞうし
)
にある
猫又
(
ねこまた
)
の血脈を受けておりはせぬかと
自
(
みずか
)
ら疑うくらいである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
だから普通では
猫又
(
ねこまた
)
を見ようが腰を抜かす筈がない。だからそのときは
愕
(
おどろ
)
きましたよ、実に……なぜといってその仔猫がですね、
宙
(
ちゅう
)
にふらふら浮いているじゃないですか、びっくりしましたね
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“猫又”の解説
猫又、猫股(ねこまた)は、日本の民間伝承や古典の怪談、随筆などにあるネコの妖怪。大別して山の中にいる獣といわれるものと、人家で飼われているネコが年老いて化けるといわれるものの2種類がある。
(出典:Wikipedia)
猫
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
又
常用漢字
中学
部首:⼜
2画
“猫又”で始まる語句
猫又法印
猫又坂
猫又殿