火口かこう)” の例文
火口かこういけ休息きゆうそく状態じようたいにあるときは、大抵たいてい濁水だくすいたゝへてゐるが、これが硫黄いおうふくむために乳白色にゆうはくしよくともなれば、熱湯ねつとうとなることもある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
たちまちかまの肌がドス黒く、火口かこうの焔も弱ってくらになってきた。久米一生涯の神品しんぴんも、今はどうなったか計られない。百助はそれを眺めてニタッ……と嘲笑あざわらった。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この中岳なかたけ火口かこうまへしるしたとほり、南北なんぼく連續れんぞくした數箇すうこいけから成立なりたち、おもなものとして、北中南きたなかみなみみつつを區別くべつする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
火口かこう上皮じようひ一兩日いちりようじつあひだのぞかれると、噴火現象ふんかげんしようさら高調こうちようしてて、つひ鎔岩ようがん流出りゆうしゆつせしめる程度ていどたつする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)