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瀉
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くだ
ふりがな文庫
“
瀉
(
くだ
)” の例文
「吐く
瀉
(
くだ
)
すで、げっそり痩せているから、嘘じゃないでしょう。妹のお
袖
(
そで
)
が、枕元に付きっ切りで介抱だ」
銭形平次捕物控:097 許嫁の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
酒屋
(
さかや
)
にたゞすと、「
拔
(
ぬ
)
く
時
(
とき
)
倒
(
さかさ
)
にして、ぐん/\お
振
(
ふ
)
りなさい、
然
(
さ
)
うすると
泡
(
あわ
)
が
立
(
た
)
ちますよ、へい。」と
言
(
い
)
つたものである。
十日
(
とをか
)
、
腹
(
はら
)
を
瀉
(
くだ
)
さなかつたのは
僥倖
(
げうかう
)
と
言
(
い
)
ひたい——
今
(
いま
)
はひらけた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それを買う人びとも品がよくて
価
(
あたい
)
の
廉
(
やす
)
いのを内々不思議に思っていたのであるが、さてその正体があらわれると、その油を食用に
供
(
きょう
)
した者はみな
煩
(
わずら
)
い付いて、俄かに吐いたり
瀉
(
くだ
)
したりした。
中国怪奇小説集:05 酉陽雑爼(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
若殿
(
わかとの
)
樣には去廿三日晝九ツ時より御
瀉
(
くだ
)
しにて、晝の内十二度夜二十五度位の儀にて、八ツ時終に御卒去被
レ
遊候段、我々式は翌朝承候位にて、殘念如何とも申樣のあるものにて無
二
御座
一
候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
「
吐
(
は
)
く
瀉
(
くだ
)
すで、げつそり痩せてゐるから、嘘ぢやないでせう。妹のお袖が、枕元に附きつ切りで介抱だ」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
熱い
汁
(
つゆ
)
が
下腹
(
したばら
)
へ、たらたらと
染
(
し
)
みた
処
(
ところ
)
から、
一睡
(
ひとねむり
)
して目が覚めると、きやきや痛み出して、やがて吐くやら、
瀉
(
くだ
)
すやら、
尾籠
(
びろう
)
なお話だが
七顛八倒
(
しちてんはっとう
)
。
能
(
よく
)
も生きていられた事と、今でも思うです。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
瀉
漢検1級
部首:⽔
18画
“瀉”を含む語句
吐瀉
一瀉千里
一瀉
暴瀉
澤瀉
平瀉
水沢瀉
沢瀉
瀉血
吐瀉物
瀉下
瀉瓶
象瀉
瀉藥
瀉蛙々々
直瀉
立沢瀉
補瀉
瀉海
瀉原
...