満載まんさい)” の例文
旧字:滿載
馬鈴薯じゃがいも甘藷かんしょ胡羅蔔にんじん雪花菜ゆきやさいふすまわら生草なまくさ、それから食パンだとか、牛乳、うさぎとり馬肉ばにく、魚類など、トラックに満載まんさいされてきますよ
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
晴れた日には、農家の広場に唐箕とうみわしく回った。野からは刈り稲を満載まんさいした車がいく台となくやって来る。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
斯様こんな中にもうれしい事はやはりありました。粕谷の人々が相談して、九月の六日に水瓜、玉蜀黍とうもろこし茄子なす、夏大根、馬鈴薯じゃがいもなどを牛車十一台に満載まんさいして、東京へお見舞をしました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ときどき、おもしたように、ゴーッ、ゴーッとさけびをげて、トロッコが幾台いくだいとなくつづいて、小石こいし満載まんさいしてきました。これを工事場こうじばけると、ふたたび、あちらへかえしていくのでした。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三重壁体へきたいも完成すると、機械台がいく台もかつぎこまれ、そのあとから、一台のトラックが、丁寧な保護枠ほごわくをかけた器械類を満載まんさいして到着した。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
荷物を満載まんさいした三台の引っ越し車はガラガラと町の大通りをきしって行く。ところどころで、母親と清三とが知人にでっくわして挨拶あいさつしているさまが浮き出すように見える。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「B8号報告。ただいま、武装警官の一隊を満載まんさいしたトラックが、三角岳のふもとへとどいたという情報がはいりました。どういたしましょう」
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)