淡紅色うすべにいろ)” の例文
たちは、自分じぶんらも明日あすつかどうかということについて、相談そうだんしました。このとき、かわいらしい淡紅色うすべにいろ高山植物こうざんしょくぶつはなかおをこちらにけて
北海の波にさらわれた蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その広野こうやあお着物きものをきて、あたま淡紅色うすべにいろぬのをかけて、かおかくし、しろうまって馬子まごかれながら、とぼとぼとやまほうしてゆくおんながありました。
生きた人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつか、青年せいねんが、行商ぎょうしょうにきた時分じぶんってきたような、あお貝細工かいざいくや、ぎんのかんざしや、口紅くちべにや、香油こうゆや、そのほかおんなたちのきそうなあか絹地きぬじや、淡紅色うすべにいろぬのなどであったのです。
北の不思議な話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さながらおせんがってきた、貝細工かいざいくのように、ぎんのかんざしのように、あかきぬひろげたように、淡紅色うすべにいろ布地ぬのじるように、それらのものをみんな大空おおぞらかっていたように……。
北の不思議な話 (新字新仮名) / 小川未明(著)