トップ
>
泥草鞋
>
どろわらじ
ふりがな文庫
“
泥草鞋
(
どろわらじ
)” の例文
あの
合爾合
(
カルカ
)
の——あの
合爾合
(
カルカ
)
の眼を見た時、おれという人間が、この
成吉思汗
(
ジンギスカン
)
という男が、
泥草鞋
(
どろわらじ
)
のように汚く見えたのだ。
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
長い爪があったという者がある——いや、なんだか、俺の頭の上を通ったのは
泥草鞋
(
どろわらじ
)
のようだったという者もある。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
泥草鞋
(
どろわらじ
)
などの跡が乱れているので、その当時の状況を判断するについて、はなはだしい不便を与えるのであった。
鴛鴦鏡
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
汚れた
萌黄
(
もえぎ
)
の
裁着
(
たッつけ
)
に、
泥草鞋
(
どろわらじ
)
の乾いた
埃
(
ほこり
)
も、
霞
(
かすみ
)
が麦にかかるよう、
志
(
こころざ
)
して
何処
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
く。
早
(
はや
)
その太鼓を
打留
(
うちや
)
めて、
急足
(
いそぎあし
)
に近づいた。いずれも子獅子の
角兵衛
(
かくべえ
)
大小
(
だいしょう
)
。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
気の毒であるのみならず、この時に、どこからともなく
泥草鞋
(
どろわらじ
)
が片一方、米友の面上を望んで降って来ました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
蝙蝠を捕えるには
泥草鞋
(
どろわらじ
)
を投げるがよいということになっているので、往来に落ちている草鞋や馬の
沓
(
くつ
)
を拾って来て、「こうもり来い」と呼びながら投げ付ける。
薬前薬後
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
砂山を
慌
(
あわただ
)
しく一文字に駈けて、こなたが
近
(
ちかづ
)
いた時、どうしたのか、脱ぎ捨てた
袴
(
はかま
)
、着物、
脚絆
(
きゃはん
)
、海草の
乾
(
から
)
びた
状
(
さま
)
の、あらゆる
記念
(
かたみ
)
と一緒に、太鼓も
泥草鞋
(
どろわらじ
)
も
一
(
ひと
)
まとめに
引
(
ひっ
)
かかえて、大きな
渠
(
かれ
)
は
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蝙蝠を捕えるには
泥草鞋
(
どろわらじ
)
を投げるがよいと云うことになっているので、往来に落ちている草鞋や馬の
沓
(
くつ
)
を拾って来て、「こうもり来い。」と呼びながら投げ付ける。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
鞋
漢検1級
部首:⾰
15画
“泥”で始まる語句
泥
泥濘
泥鰌
泥土
泥溝
泥棒
泥坊
泥水
泥酔
泥亀