“どろわらじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
泥草鞋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汚れた萌黄もえぎ裁着たッつけに、泥草鞋どろわらじの乾いたほこりも、かすみが麦にかかるよう、こころざして何処どこく。はやその太鼓を打留うちやめて、急足いそぎあしに近づいた。いずれも子獅子の角兵衛かくべえ大小だいしょう
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
気の毒であるのみならず、この時に、どこからともなく泥草鞋どろわらじが片一方、米友の面上を望んで降って来ました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
蝙蝠を捕えるには泥草鞋どろわらじを投げるがよいということになっているので、往来に落ちている草鞋や馬のくつを拾って来て、「こうもり来い」と呼びながら投げ付ける。
薬前薬後 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)