水車すゐしや)” の例文
水車すゐしや毎日まいにちうごいてるどころか、きつけるゆきうづめられまして、まるでくるままはらなくなつてしまつたこともりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この水車すゐしやが順調となつたならば、是非とも彼とマメイドとを夫婦にさせてやりたいものだ——と希ふてゐる
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
はて、何時いつに、あんなところ水車すゐしやけたらう、とぢつかすと、うやらいとくるまらしい。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ねんごろに夕陽ゆふひ宿やどせる枯尾花水車すゐしや踏みし揺れかがやきぬ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
屋根やねいしは、むらはづれにある水車小屋すゐしやごや板屋根いたやねうへいしでした。このいし自分じぶんつて板屋根いたやねうへから、毎日々々まいにち/\水車すゐしやまはるのをながめてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この春や水車すゐしやが立つる水だまの早や大きなり芽柳のもと
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
水車すゐしやこたへました。この水車すゐしやものふにも、ぢつとしてないで、まはりながら返事へんじをしてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この春や水車すゐしやが立つる水だまのまた大きなり芽柳のもと
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)