横顔よこがお)” の例文
旅人たびびとは、不思議ふしぎなことをくものだとおどろいて、うつくしいおんな横顔よこがおをしみじみと見守みまもりました。ちょうど、そのとき、あちらから
島の暮れ方の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、足が早い、足が早い、まあなんて足が早い子なんだろう。ちょっと、こっちをふり向いて、わたしに横顔よこがおでも見せてくれればいいのに」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
童子は母さまの魚を砕く間、じっとその横顔よこがおを見ていられましたが、にわかにむねへん工合ぐあいせまってきて気のどくなようなかなしいような何ともたまらなくなりました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そして、女の足ではくるしいほどいそいで、やっとうしろから追いつきかけたおときは、横へまわるようにけぬけて、その少年の横顔よこがおをのぞきこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なに。」と、哲夫てつおは、少年しょうねん横顔よこがおをなぐりました。たちまち、ひかしつちがはじまったのです。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
徳川家とくがわけ使者ししゃについてきたさむらい横顔よこがおをさしのぞくのも無礼ぶれいであるし、疑念ぎねんのあるものをやすやすと、主君の前へ近づけるのはなおのこと不安ふあんなはなし。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)