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権三
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ごんざ
ふりがな文庫
“
権三
(
ごんざ
)” の例文
旧字:
權三
やがて
申刻
(
ななつ
)
少し前、この化物屋敷の興行元、
轟
(
とどろき
)
の
権三
(
ごんざ
)
は黒羽二重の紋付に、長いのを一本落して、蘭塔場の舞台にツイと出ました。
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
といったのは
前棒
(
さきぼう
)
の駕籠屋。偶然にも、その駕籠を
舁
(
かつ
)
いで行く
権三
(
ごんざ
)
と
助十
(
すけじゅう
)
は、あのとき机竜之助を乗せた二人であるらしい。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
おらあ
忍
(
おし
)
ノ
大蔵
(
だいぞう
)
の弟分、大蔵が消えたあと、放免頭となった
忍
(
おし
)
ノ
権三
(
ごんざ
)
だ。おめえたち
夫婦
(
ふたり
)
の面あ、藤井寺のとき、この眼の奥におさめてある。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
答
水滸伝
(
すゐこでん
)
でも、
槍
(
やり
)
の
権三
(
ごんざ
)
でも、皆事件を主にして居る。しかし
矢張
(
やは
)
り東洋的である。ゲエテの「さ迷へる人の歌」のやうなものは、心境を主として居る。しかし矢張り西洋的である。
東西問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
向島
(
むかうじま
)
の
武蔵屋
(
むさしや
)
に
落語
(
らくご
)
の
会
(
くわい
)
が
権三
(
ごんざ
)
り
升
(
ます
)
と、
四方
(
よも
)
の
大人
(
うし
)
の
筆
(
ふで
)
にみしらせ、おのれ
焉馬
(
えんば
)
を
判者
(
はんじや
)
になれよと、
狂歌
(
きやうか
)
の友どち一
百
(
ぴやく
)
余人
(
よにん
)
、
戯作
(
げさく
)
の口を開けば、遠からん者は
長崎
(
ながさき
)
から
強飯
(
こはめし
)
の
咄
(
はなし
)
、近くば
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
むかし
権三
(
ごんざ
)
は油壺。
鰊蔵
(
にしんぐら
)
から出たよな男に、爺さんは、きょとんとする。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ふンと笑っただけで、わる
強
(
じ
)
いもせぬ大蔵が、
権三
(
ごんざ
)
には変に小気味がわるい。こんな筈はないのである。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「八——、だいぶ前の事だが、花川戸の
近江屋
(
おうみや
)
の娘が、
轟
(
とどろき
)
の
権三
(
ごんざ
)
という
香具師
(
やし
)
に
誘拐
(
かどわか
)
され、幽霊の見世物にされて殺されかけた事があったが、覚えているだろうな」(「幽霊にされた女」参照)
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
這囘
(
このたび
)
向島
(
むかうじま
)
の
武蔵屋
(
むさしや
)
に
於
(
おい
)
て、
昔話
(
むかしばなし
)
の
会
(
くわい
)
が
権三
(
ごんざ
)
りやす」
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
槍の
権三
(
ごんざ
)
は
美
(
よ
)
い男
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その日、彼らの屋敷へも、ここへ見えた六波羅筋らしき武士が立ち廻って、そこでは露骨に、卯木夫婦のことや、
忍
(
おし
)
ノ
権三
(
ごんざ
)
に危害を加えた者の詮議だてなど、洩らしていたというのである。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東両国に小屋を出した
目吉
(
めきち
)
の化物屋敷と、変死人見世物は、年代記物になるほどの人気を呼びましたが、奥山の化物屋敷は、それよりずっと前で、興行元は
轟
(
とどろき
)
の
権三
(
ごんざ
)
、四十そこそこの浪人者上がり
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なんだ、
権三
(
ごんざ
)
じゃねえか。ええい、人をびッくりさせやがる」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「放免の
権三
(
ごんざ
)
でございますが」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
権
常用漢字
小6
部首:⽊
15画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“権三”で始まる語句
権三郎