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樊噲
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はんかい
ふりがな文庫
“
樊噲
(
はんかい
)” の例文
樊噲
(
はんかい
)
の盾だと言って、貸した友だちは笑ったが、しかし、破りも裂きも出来ないので、そのなかにたたき込んである、鷭を
画
(
か
)
いたのは事実です。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこにかかれた史上の人物が、項羽や
樊噲
(
はんかい
)
や
范増
(
はんぞう
)
が、みんなようやく安心してそれぞれの場所に落ちつくように思われる。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「
天晴
(
あっぱれ
)
仕出かした。今日の一番功ありてこそ誠にわが孫じゃぞ。御身の武勇
唐
(
もろこし
)
の
樊噲
(
はんかい
)
にも
右
(
みぎ
)
わ
勝
(
まさ
)
りに見ゆるぞ。まことに日本樊噲とは御身のことじゃ」
忠直卿行状記
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
天命なければ宝信なし、力を以て取るべからざるなりと、
陸賈
(
りくか
)
が
樊噲
(
はんかい
)
に語った通り(『西京雑記』三)、己れの力を量らずひたすら僥倖を
冀
(
こいねが
)
うが人情だ。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これが
真個
(
ほんと
)
の押掛けで、もとより大鎧
罩手
(
こて
)
臑当
(
すねあて
)
の出で立ちの、射向けの
袖
(
そで
)
に風を切って、長やかなる陣刀の
鐺
(
こじり
)
あたり散らして、
寄付
(
よりつき
)
の席に居流れたのは、
鴻門
(
こうもん
)
の会に
樊噲
(
はんかい
)
が駈込んで
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「せっかく参ったものだ。剣の舞は見るにおよばんが、二
樊噲
(
はんかい
)
に
酒杯
(
さかずき
)
をつかわせ」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私が手にかけて殺したのですと云う言葉に、
樊噲
(
はんかい
)
はきっとなって眼の色を変えたが、
此方
(
こちら
)
は落ち着いて、まあ/\、これから委しく事の仔細を申しますから一と通り聞いて下さいと云う。
三人法師
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
樊噲
(
はんかい
)
の如き恰好で乱入して行った。
猿飛佐助
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
忠直卿は、祖父の家康から日本
樊噲
(
はんかい
)
と媚びられた名が、心を溶かすように嬉しくて堪らなかった。
忠直卿行状記
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「これだこれだ。そちはまさに当世の
樊噲
(
はんかい
)
だ。樊噲の
化身
(
けしん
)
を見るようだ」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後の鬼丸(これは大和の前鬼後鬼より採った名か)、
天満
(
てんま
)
の力蔵、今日の命知らず、今宮の早鐘、脇見ずの山桜、夢の黒船、髭の
樊噲
(
はんかい
)
、
神鳴
(
なるかみ
)
の孫助、さざ波
金碇
(
かねいかり
)
、くれないの竜田、今不二の山
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
許褚もまた「当代の
樊噲
(
はんかい
)
」とゆるされた
万夫不当
(
ばんぷふとう
)
である。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
樊
漢検1級
部首:⽊
15画
噲
部首:⼝
16画
“樊”で始まる語句
樊城
樊川
樊口
樊遅
樊稠
樊瑞
樊建
樊楼
樊半山
樊