“樊川”の読み方と例文
読み方割合
はんせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明日、樊川はんせんへ向って立つからには、敵の関羽と勝負を決し、大きくは君恩にこたえ、一身にとって、武門の潔白をあかし立てんと存ずるのである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
揚州十年の痴夢ちむより一覚する時、ち得るものは青楼せいろう薄倖の名より他には何物もない。病床の談話はたまたま樊川はんせんの詩を言うに及んでここに尽きた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
樊川はんせん地方の大洪水のため、戦況は有利にすすんだなれど、兵粮の欠乏は言語に絶しており、全軍疲弊の極に達しておる。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)