“樊城”の読み方と例文
読み方割合
はんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樊城はんじょうは包囲された。弱敵に囲まれたのとちがい、名だたる関羽とその精鋭な軍に包囲されたのであるから、落城の運命は、当然に迫った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
樊城はんじょうへ逃げ帰った残兵は、口々に敗戦の始末を訴えた。しかも呂曠りょこう呂翔りょしょうの二大将は、いくら待っても城へ帰ってこなかった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに彼の大軍は彼の命を奉じて、新野しんや、白河、樊城はんじょうなど、一挙にほふるべく大行動に移ろうとした時である。帷幕いばくにあった劉曄りゅうようが切にいさめた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)