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枉
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まげ
ふりがな文庫
“
枉
(
まげ
)” の例文
サラバ
少
(
すこし
)
く道を
枉
(
まげ
)
ても当路へ出、国家のために力を尽し名をも後世にあげまほしきにて、
自
(
みずか
)
ら進んで
求
(
もと
)
むる人もあるべし、この二人は跡同じうして志異なりというべし
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
致すべき者に
非
(
あら
)
ず是には何か
譯
(
わけ
)
の有べき事なり
若
(
もし
)
吉三郎盜みしにもせよ
娘
(
むすめ
)
菊
(
きく
)
が
云號
(
いひなづけ
)
なれば此方の
聟
(
むこ
)
なり是を訴へんは
此方
(
こなた
)
の
恥
(
はぢ
)
ならずや
枉
(
まげ
)
て容し給へと
述
(
のべ
)
けるを利兵衞少しも聞き入ず何を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『イヤ
全
(
まつ
)
たく
貴君
(
あなた
)
の物で
御座
(
ござい
)
ます、けれども
何卒
(
どう
)
か
枉
(
まげ
)
て
私
(
わたくし
)
に
賜
(
たまは
)
りたう
御座
(
ござい
)
ます』
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
されば
是等
(
これら
)
の
餽物
(
おくりもの
)
親御からなさるゝは至当の事、受取らぬと
仰
(
おっしゃ
)
ったとて
此儘
(
このまま
)
にはならず、どうか条理の
立様
(
たつよう
)
御分別なされて、
枉
(
まげ
)
ても
枉
(
まげ
)
ても、御受納と
舌
(
した
)
小賢
(
こざか
)
しく
云迯
(
いいにげ
)
に東京へ帰ったやら
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
数
(
しば/\
)
大津迄人遣候。必一見、既に今日当番、繰合昨夜相勤置程に相見渇望。従是僕直に伏見迄参候。路費乏少困入察候得共、何如様共可致、誰か少病気と称し、
枉
(
まげ
)
て今夜者伏見に滞留可被致存候。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
も
相勤
(
あひつとむ
)
る身分なれば
辨
(
わきま
)
へ居候へども只々天下の御爲國家の大事と存じ
聊
(
いさゝ
)
か忠義と心得候へば
何卒
(
なにとぞ
)
枉
(
まげ
)
て
御身分
(
おみぶん
)
調
(
しらべ
)
の事一
應
(
おう
)
越前へ御許し下されたしと
押
(
おし
)
て願ひ申されける此時松平左近將監殿仰せらるには是越前其方は重役共の吟味を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
枉
漢検1級
部首:⽊
8画
“枉”を含む語句
冤枉
寃枉
枉屈
御枉駕
冤枉者
御枉駕被下度
撓枉過中
枉害
枉屈的
枉抑
枉法
枉言
枉顧
邪枉