“冤枉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんおう83.3%
ゑんわう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをもってこれを見れば、古来貞操に関するうたがいを受けて弁疏べんそするあたわず、冤枉えんおうに死せし婦人の中にはかかる類例なしというべからず。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もしそれ、中国にいたっては、冤枉えんおう(無実の罪)の死刑は、ほとんどその五千年の歴史の特色の第一ともいってよいのである。
死刑の前 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
然るに、常陸介維茂の息、為憲、みだりに公威をかり、冤枉ゑんわうを逞しうす。ここに将門の従兵、藤原玄明の愁訴により、その実をたゞさんと、彼の国府にく。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)