“ゑんわう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寃枉50.0%
冤枉50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詔使到来を待つのころほひ、常陸介ひたちのすけ藤原維幾朝臣あそんの息男為憲、ひとへに公威を仮りて、ただ寃枉ゑんわうを好む。こゝに将門の従兵藤原玄明の愁訴により、将門其事を聞かんが為に彼国に発向せり。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
行方河内両郡の食糧を奪つたものをとらへんとするものを、寃枉ゑんわうを好むとは云ひ難い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
然るに、常陸介維茂の息、為憲、みだりに公威をかり、冤枉ゑんわうを逞しうす。ここに将門の従兵、藤原玄明の愁訴により、その実をたゞさんと、彼の国府にく。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)