李典りてん)” の例文
すなわち、夏侯惇を総軍の都督とし、于禁うきん李典りてんを副将とした十万の軍団は編制され、吉日をえらんで発向することとなった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また次なる張遼、許褚きょちょ李典りてん楽進がくしんともがらは勇においてすぐれ、その勇や万夫不当ばんぷふとう、みな千軍万馬往来の士である。なお見よ。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さらばいて、小沛の危急を救え」とばかり、まず夏侯惇かこうじゅん呂虔りょけん李典りてんの三名を先鋒に、五万の精兵をさずけ、徐州の境へ馳せ向かわした。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西軍の鉄壁陣は、許褚きょちょ張遼ちょうりょう徐晃じょこう李典りてん楽進がくしん于禁うきんなどの諸大隊をつらねて、あたかも人馬の長城を形成している。——その真ん中をぱっと割って
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ていよく陣中にもてなさせておいて、曹洪そうこうを留守中の大将にさだめ、賈詡かく荀攸じゅんゆうを助けに添え、夏侯淵かこうえん夏侯惇かこうじゅん曹仁そうじん李典りてんなどもあとの守りに残して行った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、曹操は、ほれぼれと見送っていたが、つき従う李典りてん于禁うきん許褚きょちょなどは、口を極めて、怒りながら
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえん曹仁そうじん曹洪そうこうなど直臣じきしん中の直臣は、それぞれ将軍にのぼり、楽進がくしん李典りてん徐晃じょこうなどの勇将はみな校尉に叙せられ、許褚きょちょ典韋てんい都尉といに挙げられた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山陽鉅鹿きょろくの人で李典りてんあざな曼成まんせいという者だの——徐州の刺史しし陶謙とうけんだの——西涼せいりょう太守たいしゅ馬騰ばとうだの、北平ほくへい太守の公孫瓚こうそんさんだの——北海の太守孔融こうゆうなんどという大物が、おのおの何千
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
臧覇ぞうは李典りてん于禁うきんなどの諸大将もあらかた留め、曹仁を総大将として、青州徐州の境から官渡かんとの難所にいたるまでの尨大ぼうだいな陣地戦は、そのまま一兵の手もゆるめはしなかった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯惇かこうじゅん曹仁そうじんの二隊は、城下の門に停めておいて、先鋒には夏侯淵かこうえん李典りてん、楽進と押しすすめ、中軍に典韋てんいらの四将をもって囲み、自身はその真ん中に大将旗を立てて指揮に当り
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、襄陽城の守備としては、夏侯惇かこうじゅんをあとに留め、合淝地方は、ことに、重要な地とあって、それへは、張遼を守りに入れた。さらに楽進がくしん李典りてんの二名を副将としてそれに添えた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、暗夜に山路を越え、李典りてん曹洪そうこう于禁うきん典韋てんいなどを従えて、不意に攻めこんだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)