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本夫
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をつと
證據に
召捕候へと申
渡され
夫より
瀬川并に母お
竹請人君太夫松葉屋桐屋以下呼出され瀬川の
本夫と云は
何者なるやと
尋問らるゝに瀬川は
愼んで
首を
制する事出來ず
却て取持しは人外と
謂つべし是より家内の
男女色欲に
耽りお
常は何時も
本夫庄三郎には少しの
小遣ひを
取替せしに
後藤平四郎と申名の下に
捺たる
印形は幸之進の實印に
相違なく然れども
夫ばかりにて
定め
難しと
存茶屋へ
參り
腰の物を
改め見候に
本夫の
脇差を