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曹達
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ソーダ
ふりがな文庫
“
曹達
(
ソーダ
)” の例文
「
灰汁
(
あく
)
」は天然
曹達
(
ソーダ
)
(natron)すなわち天然に存する結晶せる曹達である。これを
石鹸
(
せっけん
)
の如く使用するのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
這入
(
はい
)
るにしても相当の体裁をしたカフェーや飲食店で、アイスクリームや
曹達
(
ソーダ
)
水位は平気で
嘗
(
な
)
めたり吸ったりしている。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
(水ではないぞ、また
曹達
(
ソーダ
)
や何かの
結晶
(
けっしょう
)
だぞ。いまのうちひどく
悦
(
よろこ
)
んで
欺
(
だま
)
されたとき力を
落
(
おと
)
しちゃいかないぞ。)
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「渋屋」は「ペイント塗工」に、「一ぜんめし」は「和洋食堂」に、「御膳しるこ」は「アイスクリーム、
曹達
(
ソーダ
)
水」に、おのおのその看板を塗りかえたいま。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
其すつぱいことといつたら
顫
(
ふる
)
ひあがるやうだ。これが木醋といふので、これへ石灰を中和して仕上げたのが醋酸石灰で
曹達
(
ソーダ
)
で仕上げたのが醋酸曹達となるのだ。
炭焼のむすめ
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
郷里の母の手紙は、苛性
曹達
(
ソーダ
)
を
嚥
(
の
)
んだ彼の死を告げてきた。あの莫大な夢想と陶酔と自尊心の荷が、とうとう始末に逐えなくなったのかと、私は異様なショックに打たれたのだ。
荷
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
真綿は
繭
(
まゆ
)
を
曹達
(
ソーダ
)
でくたくた煮て
緒
(
いとぐち
)
を
撈
(
さぐ
)
り、水に
晒
(
さら
)
して
蛹
(
さなぎ
)
を取り
棄
(
す
)
てたものを、板に
熨
(
の
)
して
拡
(
ひろ
)
げるのだったが、彼女は
唄
(
うた
)
一つ歌わず青春の甘い夢もなく、
脇目
(
わきめ
)
もふらず働いているうちに
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
私は一度、
Tölz
(
テルツ
)
に行かうと思ひつつ遂にその念願を果さずにしまつた。
Tölz
(
テルツ
)
はイーサル川の上流にある町で、
沃度
(
ヨード
)
・
曹達
(
ソーダ
)
・
硫黄
(
いわう
)
を含んだ鉱泉が
湧
(
わ
)
くために一つの浴泉地にもなつてゐる。
イーサル川
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
数年以来ポトアシクソルフェート(すなわち硫酸剥篤亜斯)、ポトアシクヨテェート(すなわち沃酸剥篤亜斯)、ソヂクカルボナァート(すなわち炭酸
曹達
(
ソーダ
)
)等の名称をもって
舶載
(
はくさい
)
する化学薬品あり。
化学改革の大略
(新字新仮名)
/
清水卯三郎
(著)
この塩は日本の塩と違って余程
曹達
(
ソーダ
)
の類も含んで居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
曹達
(
ソーダ
)
とかいうものばかりで出来る自然発火装置だの、ドブの中に出来る白い毒石の探し方だの……そんなものは、みんな印度のインターナショナルの連中から伝わったので
ココナットの実
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
わななく指をソロソロと頭から離して、そこいらを見まわすと、ウイスキー
曹達
(
ソーダ
)
に濡れた切株の端に両手を突いて立上った。呉羽の
希臘
(
ギリシャ
)
型の鼻の頭をピッタリと凝視して
徐
(
おもむ
)
ろに唇を動かした。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「だからウイスキー
曹達
(
ソーダ
)
を、お引っくり返しになったの……」
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
曹
常用漢字
中学
部首:⽈
11画
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“曹達”で始まる語句
曹達水
曹達地
曹達石灰