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『荷』
ふりがな文庫
『
荷
(
に
)
』
棒の両端に叺を吊して、ぶらんぶらん担ぎ廻る例の「皆喰爺」が、寮の裏で見える度に、私は尹書房を思い出すのだ。 尹さんは少しはましのチゲ(担具)労働者である。然し土壇場にまで突き込まれて、喜劇ならぬかわった意慾の生活を弄する点では、全く同じいだ …
著者
金史良
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「佐賀高等学校文科乙類卒業記念誌」1936(昭和11)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
斯
(
こ
)
弄
(
ろう
)
堪
(
たま
)
蓬髪
(
ほうはつ
)
至極
(
しごく
)
籾
(
もみ
)
直様
(
すぐさま
)
皺
(
しわ
)
曹達
(
ソーダ
)
不図
(
ふと
)
嚥
(
の
)
嘯
(
うそぶ
)
唯
(
ただ
)
叺
(
かます
)
反芻
(
はんすう
)
何処
(
どこ
)
件
(
くだん
)
仰山
(
ぎょうさん
)