トップ
>
春日
>
しゅんじつ
ふりがな文庫
“
春日
(
しゅんじつ
)” の例文
性情
行径
(
こうけい
)
相
(
あい
)
近
(
ちか
)
し、
俳徊
(
はいかい
)
感慨、まことに
止
(
や
)
む
能
(
あた
)
わざるものありしならん。又別に、
春日
(
しゅんじつ
)
劉太保
(
りゅうたいほ
)
の墓に謁するの
七律
(
しちりつ
)
あり。まことに思慕の切なるを証すというべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
金春
(
こんぱる
)
流の名人、
桜間左陣
(
さくらまさじん
)
翁が、見込みのある弟子として骨を折っておしえているというこの麗人が、
春日
(
しゅんじつ
)
の下に、師翁の後見で「
熊野
(
ゆや
)
」を舞うというのであった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
が、ただひとりこの
春日
(
しゅんじつ
)
を
檻
(
おり
)
の中で、もがいていたのは
李逵
(
りき
)
である。李逵は罰として、百日の禁足を食い、それが解けて、檻から外へ出されてみると、春は
弥生
(
やよい
)
(三月)の花の
霞
(
かすみ
)
だ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうやって、
煦々
(
くく
)
たる
春日
(
しゅんじつ
)
に
背中
(
せなか
)
をあぶって、
椽側
(
えんがわ
)
に花の影と共に寝ころんでいるのが、天下の
至楽
(
しらく
)
である。考えれば
外道
(
げどう
)
に
堕
(
お
)
ちる。動くと危ない。出来るならば鼻から
呼吸
(
いき
)
もしたくない。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なるほど、当るも八
卦
(
け
)
、当らぬも八卦ですな。家は
北京
(
ほっけい
)
で重代の
老舗
(
しにせ
)
。私は人に恨みをうけている覚えもない。……今日はとんだ
春日
(
しゅんじつ
)
の
閑戯
(
おなぐさみ
)
にお目にかかった。謝金一両、これにおきます。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
文化の
万朶
(
ばんだ
)
、華のごとき時代といわれ、上下みなおおらかに、日々、
春日
(
しゅんじつ
)
の下にいたかと思われている——あの万葉の歌の生れた時代でさえ、後人はその歌のみを見て、
天平宝字
(
てんぴょうほうじ
)
の
絢爛
(
けんらん
)
を慕うが
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
にも関わらず、小一条の大臣の館では、盛大な、摂政就任の祝いが、三日にわたって催され、それをしおに、諸家の権門でも、春の淡雪に、また、
春日
(
しゅんじつ
)
の花に、巷をよそな管絃の音がもれはじめた。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“春日”で始まる語句
春日山
春日町
春日野
春日燈籠
春日局
春日野峠
春日和
春日明神
春日龍神
春日出