“春日町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かすがちょう77.8%
かすがまち22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春日町かすがちょうでまた吹雪の中に取り残された。長い砲兵工廠の塀の一角にそふておよそ二十分も立つてゐる間には、体のしんそこから冷えてしまつた。
乞食の名誉 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
春日町かすがちょう」という綴方を投書したところが、こんどは投書欄では無しに、雑誌の一ばんはじめのペエジに、大きな活字で掲載せられて居りました。
千代女 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ぐその足で午後の二時をば前からの約束通り、富坂下とみざかした春日町かすがまちの電車乗換場で慶三と待合せ、早速二人して妾宅をさがして歩くという運びになった。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
道普請で凹凸の甚しい小石川の春日町かすがまちから指ヶ谷町へ出て、薄暗い横町の阪上に立っている博文館へと馳付けた。
申訳 (新字新仮名) / 永井荷風(著)