“俳徊”の読み方と例文
読み方割合
はいかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
性情行径こうけいあいちかし、俳徊はいかい感慨、まことにあたわざるものありしならん。又別に、春日しゅんじつ劉太保りゅうたいほの墓に謁するの七律しちりつあり。まことに思慕の切なるを証すというべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
主君救出の目的で、春以来、この伊丹附近に俳徊はいかいしていた姫路の士たちであるこというまでもない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折からにつけ忘れませぬは、亡き師匠、かつは昔勤めました舞台の可懐なつかしさに、あの日、その邸の用も首尾すまいて、芝の公園に参って、もみじ山のあたりを俳徊はいかいいたし、何とも涙に暮れました。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)