“はいかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハイカイ
語句割合
徘徊60.7%
俳諧36.3%
俳徊1.3%
誹諧0.9%
稗海0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこからかピストルの弾丸たまが風をきって飛んできそうな気がしてならぬ。わが友はその中を恐れもせず、三度みたびユダヤ横丁を徘徊はいかいした。
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)
次いで寧親も八年四月に退隠して、詩歌俳諧はいかい銷遣しょうけんの具とし、歌会には成島司直なるしましちょくなどを召し、詩会には允成を召すことになっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
主君救出の目的で、春以来、この伊丹附近に俳徊はいかいしていた姫路の士たちであるこというまでもない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両家が縁続きであって、功兵衛の亡父と矢沢とがまた誹諧はいかいなかまだったということから、二人の縁談がまとまったのである。さくらはわがままな女であった。
醜聞 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
稗海はいかい』に、晋の趙固の馬、病みしを郭璞かくはくの勧めにより猴と馴れしめて癒えたとあるに基づくといえど、『梅村載筆』には猿を厩に維ぐは馬によしという事、『周礼註疏』にありと記す。