“郭璞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かくはく60.0%
くわくぼく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
𤞵字音豹と『康煕字典』にあるのみ、説明がない。しかしかんかんと同音故、獾の字を𤞵と書いたと見える。郭璞かくはくの『爾雅』註に猯と獾を一物とす。
稗海はいかい』に、晋の趙固の馬、病みしを郭璞かくはくの勧めにより猴と馴れしめて癒えたとあるに基づくといえど、『梅村載筆』には猿を厩に維ぐは馬によしという事、『周礼註疏』にありと記す。
註疏を検すれば、刑昺けいへいは「尾猶底也」「其源深出於底下者名瀵、瀵猶灑散也」などと云つてゐる。今謂ふ地底水であらう。郭璞くわくぼくは「人壅其流以為陂、種稲、呼其本出処、為瀵魁」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
が、まだ今のやうに女にれたり、金が欲しかつたりしてゐる内は、到底たうてい思ひ切つた真似は出来さうもないな。もつと仙人せんにんと云ふ中には、祝鶏翁しゆくけいをうのやうな蓄産家や郭璞くわくぼくのやうな漁色家ぎよしよくかがある。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)