“しゅんじつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
春日100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうやって、煦々くくたる春日しゅんじつ背中せなかをあぶって、椽側えんがわに花の影と共に寝ころんでいるのが、天下の至楽しらくである。考えれば外道げどうちる。動くと危ない。出来るならば鼻から呼吸いきもしたくない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なるほど、当るも八、当らぬも八卦ですな。家は北京ほっけいで重代の老舗しにせ。私は人に恨みをうけている覚えもない。……今日はとんだ春日しゅんじつ閑戯おなぐさみにお目にかかった。謝金一両、これにおきます。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文化の万朶ばんだ、華のごとき時代といわれ、上下みなおおらかに、日々、春日しゅんじつの下にいたかと思われている——あの万葉の歌の生れた時代でさえ、後人はその歌のみを見て、天平宝字てんぴょうほうじ絢爛けんらんを慕うが
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)