明朗めいろう)” の例文
「こんな、広々ひろびろとした自然しぜんなかで、そだったのだから、もっと、明朗めいろうで、かっぱつに、うたったり、おどったりされないものかな。」
托児所のある村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おつや (いよいよ調子が崩れて来る。)ええ、ええ、大いにほがらかよ。この頃の流行はやり言葉で、明朗めいろうとか云うんですよ。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
明朗めいろうな娘になるのです。いま国策こくさくで問題になっているが、これも仕事のうえのことだから、ひとつ思い切って猛烈なパーマネントに髪をちぢらせてください
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
にしろ、くさにしろ、とりにしろ、むしにしろ、本質ほんしつえていない。正直しょうじきで、明朗めいろうだ。あのみきった子供こどものようなものさ。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは、とりすましたこうにも、また、陰気いんきえるへいにも、どこか不自然ふしぜんなところがあるのをかんじました。ひとり、いろくろおつだけは正直しょうじきで、明朗めいろうがしました。
ひとをたのまず (新字新仮名) / 小川未明(著)