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たち
こそ御
撰みあるが然るべしと道理を
盡して
諫言に及びければ
流石強慾の五兵衞も初めて
道理と思ひ終に持參金の
念を
斷たる樣子なれば久八は此
※を
斷て與へざる事なども有しかば藤五郎は
倩々思ふやう實子佐五郎出生以來養父母には我が兄弟を
疎とんずること甚しければ兄弟の中へはとても
家督は
讓るまじ
家名相續の出來ぬものなれば身を
見て大に悦びまづ是にて
災の
根は
斷たれば更に
心殘りなし大望
成就は
疑ひなし今は此地に用はなし
急ぎ他國へ
立越ん幸ひ
濃州谷汲の長
洞村法華山常樂院長洞寺の天忠日信と云は
親藤井紋太夫の弟にて我爲には實の
伯父なるが
斯る事の相談には
屈強の
軍略人にて過つる
頃大
恩を