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操
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あや
ふりがな文庫
“
操
(
あや
)” の例文
丸い顔と丸い
五分刈
(
ごぶがり
)
の頭をもった彼は、支那人のようにでくでく
肥
(
ふと
)
っていた。話しぶりも支那人が慣れない日本語を
操
(
あや
)
つる時のように、
鈍
(
のろ
)
かった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
尤も惡者の手に
操
(
あや
)
つられて、以前は隨分惡いと知りながら、不本意なこともさせられたさうですが、私のところへ來てから、ざつと百日の
行
(
おこな
)
ひといふものは
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さうかと思ふと又心から人を見くびりせせら笑ひ影の影から
操
(
あや
)
かし
瞞
(
たぶ
)
らかすやうな、一度聴いたら逃れる事も忘れる事も出来ない、何かの深い執念と怪しい魔力を
秘
(
ひそ
)
めた
声音
(
こわね
)
である。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
が、江戸ッ子のチャキチャキたる紅葉は泰然と澄ました顔をして、三人して食堂の卓を囲んだ。隣の卓では若い
岡倉天心
(
おかくらてんしん
)
が外国人と
相対
(
さしむか
)
いに
肉刺
(
フォーク
)
を動かしつつ巧みな英語を
滑
(
なめ
)
らかに
操
(
あや
)
つッていた。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
ママ私どうしても陸軍飛行隊へ志願するわ。アーミー・ジョンソンの記録を破って見せるわ。止めないで頂戴、機械を
操
(
あや
)
つるのに暴力は不必要です。女性にだって綿密な注意と沈着な態度があります。
母と娘
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
紅玉
(
エルビー
)
を
操
(
あや
)
つっていたのさ
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
千代子はまた首を
突込
(
つっこ
)
んだ。彼女の
被
(
かぶ
)
っていたへなへなの
麦藁帽子
(
むぎわらぼうし
)
の
縁
(
ふち
)
が水に
浸
(
つか
)
って、船頭に
操
(
あや
)
つられる船の勢に
逆
(
さか
)
らうたびに、可憐な波をちょろちょろ起した。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一脈の不思議な糸に
操
(
あや
)
つられるように、朝の二俣道を、北へ北へひた向きに駆けるのです。
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“操”の意味
《名詞》
(みさお)志や主義・主張を変えずに貫くこと。
(みさお)女性の貞操。
(みさお)上品で高雅なこと。
(みさお)常に変わらないこと。
(出典:Wiktionary)
操
常用漢字
小6
部首:⼿
16画
“操”を含む語句
志操
貞操
節操
心操
操人形
手操
操行
曹操
操縦
操持
操作
操練
操縦席
操舵室
操觚者流
操縱
玉松操
操子
操車場
良人操縱
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