“心操”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんそう42.9%
こころばえ28.6%
こゝろばえ14.3%
こゝろばへ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それは一人の若い女性です。しかも非常な美人で、学識といい、心操しんそうといい、実に申分のない処女です」
夫人探索 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
癩坊主かったいぼうずが、ねだり言をうけごうて、千金の釵を棄てられた。その心操こころばえに感じて、些細ささいながら、礼心にと内証の事を申す。貴女あなた、雨乞をなさるがい。——天の時、地の利、人の和、まさしく時節じゃ。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とみと云るが姉妹はらから共に心操こゝろばえやさしく何處となくひんよき生質うまれつきなれば如何なる貴人きにんの娘といふともはづかしからずかゝる在所には珍しき者にて殊に兩人ふたりとも親思おやおもひの孝行かうかう者なればいまちゝ十兵衞が年貢ねんぐの金に差詰さしつまり身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
同じ菩提の道の友なり、其心操こゝろばへの浅間ならぬも夜深の参詣に測り得たり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)