“こころばえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心操40.0%
心緒20.0%
心趣20.0%
精神20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
癩坊主かったいぼうずが、ねだりごとうけごうて、千金せんきんかんざしてられた。其の心操こころばえに感じて、些細ささいながら、礼心れいごころ内証ないしょうの事を申す。貴女あなた雨乞あまごいをなさるがい。——てんの時、の利、ひとの和、まさしく時節じせつぢや。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
心緒こころばえよしなき女は、こころ騒敷さわがしくまなこ恐敷おそろしく見出みいだして、人を怒り言葉あららか物言ものいいさがなく、くちききて人に先立ち、人をうらみねたみ、我身に誇り、人をそしり笑ひ、われひと勝貌まさりがおなるは、皆女の道にたがえるなり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
心趣こころばえ。心意気。心遣い。そう言っても、まだぴったりしない。つまり、「心づくし」なのである。
如是我聞 (新字新仮名) / 太宰治(著)
若くて美しくて精神こころばえの優しい、花桐という遊君が、静かに立ち上がって舞い出したからである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)