“おおね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大根84.6%
巨根3.8%
元根3.8%
根本3.8%
精神3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄は私以上にききわけがなくて我儘なところもあったが、大根おおねは素直な性質であった。この座敷の違棚には木彫の鬼の念仏が飾ってあった。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
山崎は、江戸を騒がす総ての巨根おおねが薩摩に存することをよく知っております。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ところが、事体じたいは意外に重大で、浮浪人の後ろには、容易ならぬ巨根おおねが張っている、その根を断つにあらざれば葉は枯れない。どうです南条君、その巨根をひとつ掘り返してみたいものだが、手を
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
……拙者は断じて機会を見出し、田沼めを刺して国をみだる元根おおねを、この世から消す決心じゃ。仕事は大きい油断してはならぬ
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
女の方の病気さえなければ、橋本父子おやこに言うことは無い——それがあの人達の根本おおね思想かんがえです。だから、ああして女の関係ばかり苦にしてる。まだ他に心配して可いことが有りゃしませんか。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そしてまた、彼女の趣味も、その精神おおねは、王朝時代のものであった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)