たを)” の例文
姿すがたを、うしてたをやかに折重をりかさねた、そでいろは、萌黄もえぎである。ふかむらさきである。いづれもうへ羽織はおりとはれたが、縞目しまめわからぬ。ふまでもなくもんがあらう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日は暑し林泉しまたをりにつく鴨のゆきあひの鴨のくわうと啼きたる
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
短日みじかびの寒きこずゑののちあかりとんびくだり羽根たをりつつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
赤松の一木ひときたをる向う丘夕かげの中に風の吹きしく
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
赤松の一木ひときたをる向う丘夕かげの中に風の吹きしく
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
江のたをり、とどまらず
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)