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掬
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しやく
ふりがな文庫
“
掬
(
しやく
)” の例文
温泉場
(
をんせんば
)
に
普請
(
ふしん
)
でも
有
(
あ
)
る
時
(
とき
)
には、
下手
(
へた
)
な
大工
(
だいく
)
の
真似
(
まね
)
もする。
閑
(
ひま
)
な
日
(
ひ
)
には
鰌
(
どぜう
)
を
掬
(
しやく
)
つて
暮
(
くら
)
すだが、
祖父殿
(
おんぢいどん
)
は、
繁昌
(
はんじやう
)
での、
藩主様
(
とのさま
)
さ
奥御殿
(
おくごてん
)
の、お
雛様
(
ひなさま
)
も
拵
(
こさ
)
へさしたと……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
食べものを運ぶホークに、二本の筋のある斷片的な鼻と口とがうつり、齒が光ることがある。それより面白いのは小さな匙に、透明な液體とともに
掬
(
しやく
)
ひあげた
小人
(
こびと
)
の自分の顏。
鏡二題
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
豚
(
ぶた
)
の
肉
(
にく
)
を
細
(
こまか
)
くたゝいて、
擂鉢
(
すりばち
)
であたつて、しやくしで
掬
(
しやく
)
つて、
掌
(
てのひら
)
へのせて、だんごにまるめて、うどん
粉
(
こ
)
をなすつてそれから
捏
(
こ
)
ねて……あゝ、
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
さい、もし/\……その
手
(
て
)
は
洗
(
あら
)
つてありますか
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“掬”の意味
《動詞》
掬する(きくする)
両方の手の平で水をすくう。
事情を推測する。
深い趣を感じ取り、楽しむ。
(出典:Wiktionary)
掬
漢検準1級
部首:⼿
11画
“掬”を含む語句
一掬
掬上
掬出
八掬脛
掬樹
掬摸
十掬
掬汀
掬網
掬水園
掬水楼
掬投
掬飲
田口掬汀
砂掬
雑魚掬
鰌掬
掬月
掬摸児
掬取
...