“掬上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くみあ50.0%
すくいあ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種彦は初めてほっと吐息をもらし、息切れのする苦しさに石垣の下なるくいにつかまり身をわせるようにしててのひらに夜の流を掬上くみあげようとすると、偶然にものように漂って来る一箇ひとつさかずき
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「おっと直ぐに、そう目の色を変えるから困る。なまずに網を打ちはしまいし、誰が沼の中から、掬上すくいあげるもんか。」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)