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とり
木やり
音頭取五七人花やかなる
色木綿の
衣類に
彩帋の
麾採て材木の上にありて木やりをうたふ。
採玄關の
敷臺掃出しながら如何に相手が
青年でも
餘日がない故とぼけるにも餘程
骨が
折たはへ
併し五十兩の
仕業だからアノ位なる
狂言はせにや
成舞と長庵は
獨微笑みつゝ居たりけり
日も暮れて
櫨の実
採のかへるころ
廓の裏をゆけばかなしき
木やり
音頭取五七人花やかなる
色木綿の
衣類に
彩帋の
麾採て材木の上にありて木やりをうたふ。
その
㒵色はつねならねど病人とも見えず、いざとて手を
採て
引起さんとするに手をのばさず、
抱えおこさんとすれどもおきず、
猶力のかぎりおこさんとすれども
重き事大石の如くにて
身を
動ず