“蕨採”の読み方と例文
読み方割合
わらびと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女達までが重詰などをこしらえて丘陵地——土地では山と呼んでいます、尤も平地の林をも田畑に対して山と称していますが——へ春は蕨採わらびとり、秋は茸狩りに行きました。
登山談義 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
七夕たなばた、天皇祭でなくば茸狩たけが蕨採わらびとり、まアこんなもので,それを除いては別段これぞという遊びもない,けれども今は四月二十日、節句でもなければ祭でもない、遊戯と言ッては蕨採りのみだ
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
下りあゆの季節になったとか、山女魚やまめがしゅんであるとか、母が手紙に書いてよこしたのはその伊毗川である。また松茸まつたけやしめじが出はじめたとか、蕨採わらびとりにいったなどという取手山も近くに見えた。
はたし状 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)