“蕨粉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わらびこ66.7%
わらび33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛騨で八月バナというのは蕨粉わらびこのことで、多分は採取の季節から出た名であろうが、だいたいにハナとただいうと、この地方では蕨の粉のことである。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
宿の山がつを呼ぶと、松脂まつやにを燃して明りを取り、蕨粉わらびこを打っていた老山がつが、ぬっとしわだらけの面をつき出して
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
四軒茶屋あり。(此まで廿四丁也。)蕨粉わらび餅を売る、妙なり。又上ること一里きよ、山少くおもむろに石も亦少し。路傍は草莽さうもうにて、いたゞき禿とくせり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)