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拭
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のご
ふりがな文庫
“
拭
(
のご
)” の例文
ますらをと
思
(
おも
)
へる
吾
(
われ
)
や
水茎
(
みづくき
)
の
水城
(
みづき
)
のうへに
涕
(
なみだ
)
拭
(
のご
)
はむ 〔巻六・九六八〕 大伴旅人
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
物見車
(
ものみぐるま
)
、
所
(
ところ
)
狭
(
せ
)
きほどなり。若きも老いも、尼法師、あやしき
山賤
(
やまがつ
)
まで、(中略)おのおの目押し
拭
(
のご
)
ひ、鼻すすりあへる気色ども、げに憂き世の
極
(
きは
)
めは、今に尽しつる心地ぞする。〔増鏡〕
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
禁
(
きん
)
じて身を
拭
(
のご
)
ふ事をせずぬれたるまゝにて
衣服
(
きるもの
)
を
着
(
ちやく
)
す。
坐
(
ざ
)
するには
米稿
(
いねわら
)
の
穂
(
ほ
)
の方をくゝしたるを扇のやうにひらきてこれに坐す、(此わらは
七五三
(
しめ
)
のこゝろとぞ)かりにも常のごとくには
居
(
を
)
らず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
仔細如何にと問ひ寄るを
應
(
こたへ
)
も得せず、やうやく涙を
拭
(
のご
)
ひ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
「真袖もち涙を
拭
(
のご
)
ひ、
咽
(
むせ
)
びつつ
言問
(
ことどひ
)
すれば」(巻二十・四三九八)のほか、「庭たづみ流るる涙とめぞかねつる」(巻二・一七八)、「白雲に涙は尽きぬ」(巻八・一五二〇)等の例がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
拭
常用漢字
中学
部首:⼿
9画
“拭”を含む語句
手拭
拭掃除
濡手拭
払拭
西洋手拭
手拭掛
一拭
押拭
古手拭
拭布
手拭地
置手拭
尻拭
白手拭
掛手拭
汗拭
半拭
靴拭
拭込
拭巾
...