おっ)” の例文
いずれでもよろしい、政府がかっままあたいで売てれるとえば、私はどんなにでも骨をおって、本を吟味ぎんみして値切り値切ねぎって安く買うて売てるようにするが、政府がもうけると云えば
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(えら!気の疾え先生だ。さまで欲しけりゃ算段のうして、柳の枝をおっぺっしょっても引寄せて取ってやるだ、見さっせえ、旅の空で、召ものがびしょ濡れだ。)と叱言こごとを言いながら
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
るとき硫酸りゅうさんを造ろうと云うので、様々大骨おおぼねおって不完全ながら色の黒い硫酸が出来たから、これを精製して透明にしなければならぬと云うので、その日はず茶碗に入れて棚の上に上げておいた処が
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
事を為すに極端を想像すさてこれまで長々と話を続けて、私の一身の事、又私に関係した世の中の事をも語りましたが、私の生涯中に一番骨をおったのは著書飜訳ほんやくの事業で、れには中々話が多いが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)