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扮裝
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いでたち
ふりがな文庫
“
扮裝
(
いでたち
)” の例文
新字:
扮装
思はず、今入つて來た入口の方へ眼を移すと、
暖簾
(
のれん
)
の間から、鉢卷、
襷
(
たすき
)
と言つた
扮裝
(
いでたち
)
の人間が、押し重つて覗いて居るではありませんか。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
誰
(
たれ
)
か
重
(
おも
)
い
怪我人
(
けがにん
)
が
運
(
はこ
)
ばれたのだと
勘次
(
かんじ
)
は
直
(
す
)
ぐに
悟
(
さと
)
つてさうして
何
(
なん
)
だか
悚然
(
ぞつ
)
とした。
彼
(
かれ
)
は
業々
(
げふ/\
)
しい
自分
(
じぶん
)
の
扮裝
(
いでたち
)
に
恥
(
は
)
ぢて
躊躇
(
ちうちよ
)
しつゝ
案内
(
あんない
)
を
請
(
こ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
りうとした
扮裝
(
いでたち
)
だつたらどうだろう? あの別嬪がその時どんな
音
(
ね
)
をあげるだらうなあ? あの
父親
(
おやぢ
)
は、うちの局長は、いつたい何と言ふかしらん? なかなかどうして
狂人日記
(旧字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「
可
(
よ
)
し。」と
決然
(
けつぜん
)
とし、
長火鉢
(
ながひばち
)
の
前
(
まへ
)
を
離
(
はな
)
れたは
可
(
い
)
いが、
餘
(
あま
)
り
爽
(
さわや
)
かならぬ
扮裝
(
いでたち
)
で
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一座の中でも、背の低い、色の黒い、有るか無きかの髭を生やした、洋服
扮裝
(
いでたち
)
の
醜男
(
ぶをとこ
)
が、四方八方に愛嬌を振舞いては、輕い駄洒落を云つて、顏に似合はぬ優しい聲でキャッ/\と笑ふ。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
小川の家では折角下男に送らせようと言つて呉れたのを斷つて、教へられた儘の線路傳ひ、手には
洋杖
(
ステッキ
)
の外に何も持たぬ背廣
扮裝
(
いでたち
)
の輕々しさ、畫家の吉野は今しも唯一人好摩停車場に辿り着いた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
扮
漢検準1級
部首:⼿
7画
裝
部首:⾐
13画
“扮”で始まる語句
扮装
扮
扮粧
扮飾
扮本
扮装姿
扮装振
扮装術
扮装形容