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懲々
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こり/\
ふりがな文庫
“
懲々
(
こり/\
)” の例文
振
(
ふり
)
何の用かと思ひましたら今日も亦花見のお
供
(
とも
)
吾儕
(
わたし
)
は
昨日
(
きのふ
)
若旦那に
連
(
つれ
)
られて行き
懲々
(
こり/\
)
したれば
何卒
(
なにとぞ
)
之は長松どんか留吉どんに代らせてと言を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もう
旅
(
たび
)
は
懲々
(
こり/\
)
でした。そう
思
(
おも
)
ふと、
自分
(
じぶん
)
の
家
(
いへ
)
が
戀
(
こひ
)
しくつて
戀
(
こひ
)
しくつてたまりません。はやくかえらう。はやくかえらう。と、……………………
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
だけど私、
過日
(
このあひだ
)
でモウ皆に笑はれて、
懲々
(
こり/\
)
してるんですもの。ぢや
施
(
か
)
けて下さいつて、
欺
(
だま
)
して逃げて來たもんだから、野村さんに追驅けられたのよ
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
嫌
(
きら
)
いぢやありません、
好
(
す
)
きですから
恐
(
おそ
)
れてゐるのです、
毆
(
たゝ
)
くに
忍
(
しの
)
びません、そして
飼
(
か
)
うことは
懲々
(
こり/\
)
してゐるんです」
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
「野呂さん、あんたもあきれたものだんな。おときさんの事でもう
懲々
(
こり/\
)
しやはつたらう思ふてましたがな。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
もうあの女には
懲々
(
こり/\
)
したから真面目になって夫婦仲善く可愛いゝ子の顔を見て暮そうと云う心になったよ、
併
(
しか
)
し只辛抱するったって親父が中々得心しまいから、横浜へ往って
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「まア待ちねえ」と辰つアんは受けて、いが栗頭をぬつと周三の方へ突き出し、「お前さんといふ男が喰つついてるんで、おかみが文句をいやがるんだよ、ひもつきには
懲々
(
こり/\
)
してるといやがるんだ。 ...
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
「いえ、姉はもう、嫁の務めは
懲々
(
こり/\
)
したと言つて居りました」
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
無理に引きとめておいてはお
家
(
うち
)
の首尾もありましょうし、またね、あの
女
(
こ
)
にも申し訳がありませんから、私は我慢して辛抱しますが、お前さんはこれに
懲々
(
こり/\
)
してもう二度と再び来ては下さるまいね
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
懲
常用漢字
中学
部首:⼼
18画
々
3画
“懲”で始まる語句
懲
懲役
懲罰
懲戒
懲治監
懲治
懲役人
懲役笠
懲悪
懲膺