“懲役笠”の読み方と例文
読み方割合
ちょうえきがさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は途上みちみち「昨日のだ」と聞くたんびに、懲役笠ちょうえきがさで顔を半分隠しながら通り抜けて、シキの入口まで来た。そこで初さんがまた愚弄ぐろうしたんだから、自分は少しむっとして
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
懲役笠ちょうえきがさをたたく冷たい雨が恋しくなった。そこで振り返ると、入口が小さい月のように見える。小さい月のように見えるほど奥へ這入ったなと、振り返って始めて気がついた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)